コンタクトレンズ処方

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コンタクトにはハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの2種類があります。
またソフトコンタクトレンズには1年から1年半使用できる従来型のものと、1日あるいは2週間ごとに新しいレンズに換える使い捨てタイプがあります。1カ月交換タイプというのもありますが性質的にはそれらの中間型で少し中途半端な感じは否めません。

1・ハードコンタクトレンズ

かたい素材で作られていますが酸素の透過性が非常に高いのが特徴です。一般に視力が出やすく、手入れさえよければ長持ちし2年から2年半くらいが一般的な寿命です。しかし、いつも上下運動を繰り返すので違和感を感じられる患者さまも多いようです。また、ソフトコンタクトレンズと比べて小さな衝撃でも外れてしまう可能性があるのでスポーツには不向きです。

2・ソフトコンタクトレンズ

柔らかい素材で作られていますので装用感がいいのですが汚れが付きやすいのが特徴です。ソフトコンタクトレンズは2種類に分かれます。

【使い捨てソフトコンタクトレンズ】
眼の合併症の予防という意味で非常に優れたレンズです。また従来よりソフトコンタクトレンズでは乱視矯正がしにくいと言われておりましたが、今は乱視矯正用の使い捨てソフトコンタクトレンズというものもあります。ちなみに私は乱視矯正用使い捨てレンズを使用しております。

【従来型ソフトコンタクトレンズ】(当院では扱っておりません)
1年から1年半が平均的な寿命です。コンタクトによる合併症はレンズに付着した汚れが原因になることが多いと言われています。そこで最近は従来型のソフトコンタクトレンズではなくて、汚れる前に新品に交換する使い捨てタイプが中心になってきております。当院におきましても眼の健康を考えて従来型ソフトコンタクトレンズは扱っておりません。

最近になってコンタクトレンズを装用される方は増えてきましたが、安易な使い方で眼を傷める方が非常に多くなってきております。汚れたレンズを使用する、あるいは装用時間が長すぎて結膜炎を発症し眼が赤い、痒(かゆ)い、めやにが出るという方がよく診察に来られます。結膜炎は基本的に治せる病気ですが、それだけではなく眼にばい菌がつくと最悪失明もあり得る状況になってきます。

特に若年者に多いのですがコンタクトレンズを装用したまま寝て眼にばい菌がついて視力障害という後遺症を残すケースにも出くわすことがあります。コンタクトレンズは医師の指導のもとで正しく使いましょう。